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H&K P7 : ウィキペディア日本語版
H&K P7[えいちけいぴー7]

H&K P7は、ドイツ銃器メーカーであるヘッケラー&コッホ社が開発し、2007年まで製造(販売は2009年4月現在も継続中)していた自動拳銃である。
P7はH&K社特有の独自構造を持ち、1976年に西ドイツ警察の制式拳銃、PSP(Polizei Selbstlade-Pistole)トライアルに提出され、ワルサーP5、SIG/SAUER P6(市販名P225)と共にP7として採用された。初期にはPSPの名称だったが、トライアルの際に警察側がつけたP7が商品名として使われている。


== 特徴 ==

=== ガス遅延式(ディレード)ブローバック方式 ===

P7は第二次世界大戦末期にドイツで製造された国民突撃銃(Volksgewehr,国民銃という名称の省力型決戦用兵器)のガス遅延式ブローバック方式を応用したガスシステムを採用している。
本銃より数年前に開発されたSteyr GBでは、国民突撃銃と類似した設計のガスシステムを採用していたが、P7はガスシステムを小型にして銃自体の小型化に成功。
本銃の銃身下部に銃身とは別に設置されたシリンダーがあり、遊底前部に取り付けられたピストンがこのシリンダーに嵌合する構造となっている。
弾薬の発火直後、発射ガスの一部が薬室直近に空けられたガス導入孔を通じてシリンダーへ流れ込み、弾丸が銃口を離れ銃腔内の圧力が低下するまでの間、遊底の後退速度はガス圧によって抑えられる。
弾丸が銃口を離れ燃焼ガスの圧力が下がるとシリンダー内の圧力も下がり、遊底の後退を遅らせていたピストンへの圧力も弱まるため、薬莢と遊底は自身の慣性により後退する。
ガス遅延式は、銃腔内に弾丸があり高圧の間のみスライドの後退速度を低下させ、圧力が低下すると同時に遊底の後退速度の制御がなくなるという構造のため、弾薬の威力の強弱に対応しやすい遅延方式であるとされている。
撃発直後に火薬ガスの一部がピストンに流れ込むが、ガスピストン部も密閉された構造でありVP70のような腔圧の低下による顕著な弾速の低下は生じない。
発射ガスを利用するピストンは引き金の付け根にあり、初期のP7では引き金を引く指が火傷を負う場合があり、改良型のP7M8以降には引き金の付け根に火傷防止のプラスティック製ガードが付いている。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「H&K P7」の詳細全文を読む




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